こんにちは。ほしぞら幼児教室の講師の今井です。

今日は、「赤ちゃんの育ち」についてお話ししたいと思います。

まだ1歳に満たない赤ちゃん。
言葉は話せないけれど、どれくらいの月齢から身近な人とのやり取りが始まるか、ご存じですか?

実は、ハイハイしている赤ちゃんでも、ママの言葉をちゃんと理解しているんです。
たとえば…

🍼生後8〜10ヶ月頃

「ママ」「パパ」などの言葉を少しずつ理解し始め、名前を呼ばれると振り向いたりします。
「あー」「まんま」などの喃語にも、意味のある言葉が混ざるようになり、指さしで注意を引いたり、大人の言葉を真似したりする姿も見られます。

🍼生後11ヶ月〜1歳頃

「ブーブはどこ?」「ちょうだい」など、簡単な言葉のやり取りができるようになり、指さしされたものを見る「共同注意」もできるようになります。
「ブーブ」などの単語を発するようになり、言葉の理解がぐっと深まっていきます。

このように、まだ言葉にならない時期でも、赤ちゃんはママや身近な人との関わりの中で、しっかりとコミュニケーションを育んでいるのです。

私がぜひお伝えしたいのは、赤ちゃんが「見て!」「あれなに?」と指さしをするようになったら、「本当だ!○○だね」と温かく応えてあげてほしいことです。
大人と同じものを見る経験を通して、子どもは言葉の土台となるコミュニケーション力、そして好奇心や探求心を育てていきます。

また、真似っこ遊び(模倣あそび)もとても大切です。
大人の動きや言葉を真似することで、生活習慣や社会的なルールを自然に身につけ、言語や感情の発達にもつながっていきます。

よく「〇歳だけど、まだ発語がほとんどなくて…」とご質問をされている方をお見掛けすることがあります。
でも、言葉の発達には本当に個人差があります。
3〜4歳でもうまく気持ちを言葉にできないことは珍しくありませんし、5〜6歳頃になると、まるでシャワーのように言葉があふれ出すお子さまもいらっしゃいます。

大切なのは、指さしや真似っこ、ジェスチャーなどの“ことばになる前の表現”を、大人が温かく受け止めてあげること。
うまく伝えられなくて泣いてしまっても、「ママが自分をみてくれた」「認めてもらえた」と感じることで、安心感が育ち、愛着形成につながります。

その小さなやり取りの積み重ねが、やがて「こうしたらいいんだ」と理解する力につながり、表現力や自己肯定感を育てていきます。
そして、少し難しいことにも「やってみよう!」と挑戦できる力へとつながっていくのです。

赤ちゃんが「見て!」「あれなに?」と指差しをしたり、ママの声に反応したりする姿には、“伝えたい気持ち”がたくさん詰まっています。
その気持ちに大人が耳を傾け、あたたかく応えてあげること──それが、子どもたちの学びの第一歩になります。

ほしぞら幼児教室では、こうした乳幼児期からのコミュニケーションの積み重ねを大切にしながら、表現力や思考力の土台を育てています。そしてその育ちは、松下理数教室での小学校・中学校の学びへと、しっかりとつながっていきます。

「伝えたい」「わかってほしい」という気持ちが育った子どもは、やがて「知りたい」「やってみたい」という意欲へと変わり、学びに向かう力となります。
幼児期の関わりが、思考力・表現力・自立心の基盤となり、将来の学習や受験においても大きな力を発揮するのです。

これからも、子どもたちの「今」と「これから」を見据えた教育を、これからも大切にしてまいります。